人材紹介・転職サイトのインテリジェンスは、中途採用業務の進み具合がインターネットで簡単に管理できるシステム「DODA Assist(デューダ・アシスト)」を顧客企業が無料で利用できるサービスを始めた。同社経由の応募だけでなく、他の人材紹介会社や求人サイト、企業の採用ホームページなどすべての経路の応募状況を一括表示。「まだ面接日程を調整していない人」「合否の結果を通知した人」などが一目で分かる。
インテリの東京・丸の内の本社には、毎日200人前後が転職相談に訪れる。各応募者の状況を正確に管理するのに苦労した自らの経験を生かし、大量の応募者を効率的に管理できるシステムを生み出した。
顧客約6000社のうち、4000社程度が実際に利用しているもよう。類似のシステムは増えつつあるが、無料サービスは珍しいという。「応募者の選考という本来の採用業務に集中できる環境が整ったと評判は上々」(加藤丈幸・営業企画部マネージャー)だ。
求人サイトのディップは採用ホームページの制作代行を手がける。知名度で劣る中小・ベンチャー企業を中心に、求人サイトに広告を掲載しているだけでは必要人員を集めるのが難しい時代。応募が来ないからといって掲載時期を長くすると、広告料負担が重くのしかかる。
同社の調査によると、求職者の約9割が「求人サイトや求人誌などで興味を持った企業については、詳しい情報を得るためホームページも閲覧する」と回答。にもかかわらず、求人サイト任せで自社の採用ホームページはおざなりな企業が多いと分析している。「広告掲載料がかからない自社サイトを魅力的な内容に変えれば、コストを抑えながら優秀な人材を集めることができる」(大友常世・副社長)点を強調し、顧客開拓を進める。
サイト作成に関しては、ある社員の1日のスケジュールや若手社員の声、業界事情など実際にその会社に就職した場合のイメージが膨らむようにする。情報量の多い採用サイトを作ることは「入社後のミスマッチを減らす効果も高い」(大友副社長)という。
継続的に求職者の関心をひきつけるには常に鮮度の高い情報を盛り込むことも重要と考え、専門知識がない人でも採用サイトを簡単に更新できるソフトの期間貸し(ASP)方式のサービスも始めた。サイト作成料は80万―100万円程度。ASPサービスは月額約5万円。100社程度が利用しているが、1年後には500社程度に増やす計画だ。
求人サイトのエン・ジャパンは、採用のアウトソーシング(業務の外部委託)を請け負う。応募者から来たメールへの返信や書類選考、面接の日程調整などが主な業務だ。
採用の経験者を中心にした専属チームが担当。質問に対する答え方や、メールを返信するまでの時間など細かい工夫を施すだけで応募意欲の向上につながるという。1回の費用は20万円前後。
バブル崩壊以降に人員抑制が続いた影響で、採用拡大局面を迎えた今も担当部隊を増強する余裕がない企業も目立つ。足元の受注は「前年比2倍程度のペースで推移している」(IR・広報グループ)という。
ディップの推計では、2010年の採用支援ビジネス(転職サイトや人材紹介含む)全体の市場規模は2005年に比べて約2倍の3800億円前後になる見通しだ。求人サイトなどは商品そのもので違いを打ち出しにくいだけに、周辺サービスの充実で顧客企業を引き付けようとする動きは活発になりそうだ。
【2007/02/02 媒体:日経産業新聞,16面】
転職者にはなかなかなじみがないかもしれませんが、
今、人材各社が企業向けの採用支援事業を加速化させています。
狙いは、転職サイトやフェアだけでは差別化が難しいことから、
独自サービスを展開することで企業の信頼を得たいということでしょう。
インテリジェンスは「DODA Assist」によって、
面接者の進捗状況を一括で管理できるシステムを無料提供。
これだけのシステムを無料で提供するわけですから、これは正直、すごいことです。
人材紹介がメインのため、企業からの魅力的な求人は、
転職者を集める上で重要なポイント。
より魅力ある企業の案件を集める
=自社のサポートを入れてもらい、信頼構築。
こんな図式を狙っているようです。
他、インテリジェンスほど大規模なサポートではありませんが、
ディップは企業の採用ホームページを代理制作。
正直、中小企業のホームページはそれほど目新しさがありません。
これに、SEOが絡んでくるとおもしろいという印象を受けます。
こうした採用サポートが手厚い人材会社ほど、
より、企業の採用担当者とのつながりが強い可能性が高くなります。
ぜひ、転職活動をされている方は、こうしたニュースにも注目してみるといいかもしれません。
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